このブログは、メインブログ "tremplapin blog" 中の、エコロジーや、食、健康についての記事を取り上げ、
たいした知識はないですが、私なりに少しでも多く、地球に恩返しをするため、もうちょっと深く地球のことを考えたブログです。
いろいろなHPなどからの文をお借りして書いています。
偏った調べ方だったり、矛盾した考えがあったりするかもしれませんが、私の勉強がてら、みなさまが意識するきっかけになればと思います。
初めは、自分や家族の健康維持を考えることから意識し始めた、添加物、遺伝子組み換え、食肉のホルモン剤や抗生物質、予防接種などの問題が、
今 世界中で起こっているさまざまな問題に繋がっていることに気づき、一人でも多くの人に伝えたいという思いで始めました。
自分達の健康を見つめ直すことが、エコロジー(生態学)と繋がっていると思います。
母なる愛する地球に、少しでも多く「ありがとう」を言うために。


2010/04/30

映画「未来の食卓」4


「重大な問題の1つは、成人がかかる特定の病気の原因は、胎児期に由来している。
 30人の新生児の臍帯血から、300以上の化学物質を検出しました。
 その3分の2は 内分泌かく乱物質とされています。深刻な問題です。
 検出されたのは微量ですが、生後直後、すでに体内にあるのです。これは未来にとって脅威です。」 
「専門家によると、食料関連の二酸化炭素を削減するには2つの方法がある。
 1つは持続可能な農法に切り替えること。有機農業はその最良のモデルとなる。
 さらに効果的な2つめの方法は、肉の消費量を削減することだ。
 人間は肉を食べ過ぎてる。世界で生産される植物性タンパク質の55%は、家畜の餌になる。
 もしその3分の1が人間の食料になれば、即座に相当量の蓄えができ、
 飢餓解決のための遺伝子組み換え商品など必要なくなるでしょう。」


「現在の農業では、穀物、野菜、果物、そういった農作物をつくるために、
 土壌に窒素・リン酸・カリの化学費量を大量に使います。しかし、化学肥料をやっていると
 土壌が硬くなり、ミミズも住めずに死んでしまいますから、土にミネラルが少なくなり、
 植物がそれを吸い上げられず、食べ物にも生命力があまりありません。
 いまは自然の摂理に従った肥料を使わないのです。
 動物や私たちの糞尿、落ち葉などの堆肥をまいてくれたほうがどんなにいいか。
 しかし、人によっては「糞尿をかけると蟯虫が食べ物に入ってしまう」といったりするわけですね。
 でも、その蟯虫を自分の消化酵素、唾液のアミラーゼとか胃液のペプチンなどで
 殺すくらいじゃなければいけないのです。殺さなくても、腸内で悪さをしなければよいのです。
 健康な腸ならば、蟯虫は腸壁をかんだりして悪さをしません。」
 (日本ホメオパシー医学協会学長・由井寅子著「ホメオパシー的 妊娠と出産」より)

2010/04/27

映画「未来の食卓」3


日本の学校給食
について調べてみました。以下のHPはとても参考になりました。






日本の農薬使用量は、なんと世界第1位です。
近年ここまで食の見直しがされてきたフランスは、第3位。
日本は農薬使用量の第1位に加えて、農作物の自給率はたったの40%。うち有機農家は0.18%。
フランスの自給率は130%。有機農家はその1.6%。
日本での学校給食のドキュメンタリーがあったら、もっと衝撃を受けることでしょう。
なにしろ食文化の崩壊、欧米化からの健康問題、食糧問題もありますから。

フランスでは、給食を希望しない家庭は、お昼休みに一度家に戻って、昼食を食べます。
よって、給食を強制されていません。
逆に給食は人数が限られていて、給食制度を受けれない子供たちもいるくらい。
共働きの両親を持つ家庭が優先されます。
映画の中で、「食後のフルーツ、食べたい人ー?」って 欲しい子供だけに与えています。
日本では、「全部最後まで食べないと授業後も帰れない。絶対に食べること!」と教育されてきました。
人それぞれ体型も、食べる量も、食欲も、体調も違うのに。
ましてや農薬、添加物だらけの食事と分かっていても、拒めないのが現状です。
ご飯を食べること自体が ここで苦痛だと思い込んでしまう子供たちもきっといます。
そして、食べることのありがたさが どんどん失われていくのだと思います。

私の友人で、アトピーの子供をもつお母さんがいて、
給食での農薬、添加物は避けられないからと言って、毎日、家で食べる朝と夜ごはんだけは
オーガニックで ほぼマクロビオティック食に変えたら、アトピーが治りました。
お昼に食べた有害物質を 家での食事でデトックスするという意味でも、とてもよかったんだと思います。
それに、母親が子供の健康に対して、薬に頼らずに、
しっかり向き合ってあげていることが 伝わったんだと思います。

映画「未来の食卓」2


映画中に流れる、環境・食・健康との関係

- ヨーロッパでは、ガンの70%が環境に関係。そのうち30%が汚染。40%が食生活。
- 毎年ヨーロッパでは、環境による疾患で10万人の子供が死亡。
- フランス男性のガン患者は、25年で93%増加。精子の数は50年で50%減少。
- ヨーロッパの子供のガン患者は、30年間 年1.1%増加。
- 地球温暖化の30%は我々の食生活に起因。
- 肥満や糖尿病の症例は、20年で3倍に増加。
- フランスでは90%の耕地が化学製品で処理されている。
- 世界の全耕地を有機農法で耕作すれば、全人類を養える。(国連食料農業機関の報告書)


オーガニックでない学校給食での 子供たちが一食に摂る食事の中身

・サヤインゲンの缶詰 ー 殺虫剤、硝酸塩、鉛、フタル酸塩
・ソーセージ     ー 鉛、保存料、化学調味料、リン酸塩、亜硝酸塩
・レンズ豆の缶詰   ー 鉛、殺虫剤、硝酸塩、フタル酸塩
・水         ー 硝酸塩、殺虫剤
・パン        ー 鉛、カドミウム、殺虫剤
・プロセスチーズ   ー 塩素系殺虫剤、鉛、水銀、カドミウム、リン酸塩
・バナナ       ー 鉛、殺虫剤
・おやつのビスケット ー 酸味料、クエン酸、保存料、ソルビン酸カリウム、無水亜硫酸、赤色3号、
             砂糖漬けキューブ10%、*酸化防止剤、小麦粉、硬化・未硬化植物油、
             パーム油、菜種油、やし油、乳化剤、着色剤、かんすい膨張剤、香料、
             塩、増粘剤(**パラオキシ安息香酸、エチルナトリウム)

 *合成酸化防止剤=妊婦や幼い子供には不適切
 危険性=多動性障害、喘息、じんましん、不眠症、コレステロール値の上昇、肝機能の障害、ガン 
 **パラオキシ安息香酸、エチルナトリウム=パラベン、化学保存料
 危険性=アレルギー、喘息、多動性障害、じんましん、不眠症、けいれん、発ガン性物質の疑いあり

2010/04/26

映画「未来の食卓」


ずっと見たかったドキュメンタリー映画、ジャン=ポール・ジョー監督の"未来の食卓"。
Biocoopでフランス語版のDVDは売られていたのですが、
日本語でしっかり見たかったので、日本での発売を待って予約して買いました。

このドキュメンタリーは、フランス南部のガール県のバルジャックという村の小学校の給食を、
すべてオーガニックにするという試みを1年間追ったもの。
最初に大人たちに意見を聞くのではなく、まず子供たちの「食」の意識を目覚めさせ、
自然の恵みの味を知り、自分たちの手で有機野菜を育てていくうちに、
子供たちの気持ちが 大人たちの、そして村全体の意識を変えていくという流れを描いています。

大好きなシーン。「オーガニックとは?」と尋ねられた子供が無邪気に答える、「自然のまま!

そして、映画に出てくる女性たちのこんなささいな会話のやり取りが、一番心に残りました。
私がオーガニック食に変えてから、まったく同じことを日々思っていたから。

「物を買わなくなったわ。必要な物だけ買うの。ひとつの成果よ。
 前は冷蔵庫が満杯だったけど、今はカラ。大事なのは温かい食事よ。
 今の方が効率よく買ってる。罪悪感が減ったわ。それに、自分を守ってるわ。」

「前は食べるのと買い物の繰り返し。商品が迫ってくるみたい。
 いらない物が多すぎるのよ。今の世の中は食べ過ぎだから、少し減らしても害はないわ。」

フランス版のポスターにはドクロがついてる。日本のとイメージが違っておもしろい。

映画の冒頭で、ユネスコ・パリ本部の会議でガンの研究者が語る、
「人類の活動が"病"を引き起こす。その筆頭が化学汚染でしょう。子供たちが危ない。」

ある雑誌のインタビューで監督が、
「私たちは農薬だらけの野菜や果物を子供たちに食べさせることで、
 1日3回、毒を与えていることになります。」
「自然を尊重し、自然と調和をとって生活さえすれば、
 自然はたくさんのものを惜しまず与えてくれると思います。」と、話していました。
監督自身も、過去にガンを患ったことがきっかけで 食に対する意識が変わったそうです。
私自身も 自分や家族が病気になったことなどから、オーガニック食や 肉の暴食を考え直しました。
農薬や化学物質が人体に及ぼす影響の恐ろしさは、それまでも少なからず知識はありましたが、
やはり自分自身の身の危険を感じない限り、行動に移すのは難しかった気がします。
まわりの人たちも そういった環境の中でで気づく人が 一番多いと思います。
そして、農薬を散布することで、人間はもちろん、地球上の微生物や虫、動物、
すべての生態系が壊れ始めています。生態系とは、エコロジーのことです。
流行や美容を気遣ってだけではなく、自分だけのことではなくて、
もっと長い目で 地球の土、水、植物、生物、そして人間も含め、
自然環境のすべてを見つめていかなきゃといけないと思います。

一緒に見た旦那さんは、昔よりはぐんと減ったけど、たまに好きで買ってしまう加工食品など、
もう買わないようにする。と、こぼしていました。
私も たまには買ってしまったり、冷蔵庫にあるのが嫌で、見て見ぬフリしてたけど、
これをきっかけに、二人で考える時間が持てて、今まで以上に意識する、とてもいい機会になりました。

最後に、アインシュタインの言葉。
「ハチが消えたら、人類は4年後に滅亡する」