薬剤問題
成長促進のために家畜の肥料に添加される抗生物質や成長ホルモン。
家畜が抗生物質の混ざった肥料を 食べたり投与されることで、耐性菌が発生します。
耐性菌に汚染された食肉を人間が食べると、体の中に侵入し、
耐性菌に感染する確率が高くなります。そうすると 抗生物質が効かない体になります。
お腹の中の必要な菌も死滅して、抵抗力や免疫力が低下し、
最近では、風邪や中耳炎やとびひが治りにくくなったり、感染症による死亡が増えているようです。
成長ホルモンは、遺伝子組み替えで作られたrBSTという女性ホルモンで、
これは、牛の乳の分泌を促進させ、通常の4倍の量を出したり、多量の餌を食べるようになり、
通常より成長が大幅に早まるそうです。
これが人間の体に入ることで、ガンを誘発したり、やはりホルモン関係の問題を引き起こします。
女児の早熟化や 乳ガン、膣ガンの増加、乳幼児の奇形、
男性の女性化や前立腺ガンの増加が問題になっています。
遺伝子組み換え成長ホルモンは、
ヨーロッパ15カ国、オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーでは禁止されていますが、
日本では、このようなホルモン剤が投与された乳製品や牛肉はフリーパスで日本に輸入されていて、
家畜のホルモン剤については、その危険性に関心が少なく、対応が遅れており、
法律では野放し状態になっていて、ほとんどの流通が自由になっているそうです。
→ ガンと肉食
環境問題
過去25年間で、食肉動物の牧草地のために、毎分9万8千坪もの森林を失いました。
ハンバーガーを1個作るのに、約5万平方メートルの森林が犠牲になり、
環境コストを考えると、ハンバーガーの本当の値段は一個あたり数万円になるそうです。
アマゾンの熱帯雨林が約20%(日本の3倍)伐採され、
年間約1000種類の生物が絶滅している現状です。
そして、家畜の出す大量の糞尿(牛1頭で1日50kg)やガスは、
水質汚染、薬漬けの糞尿による川や土壌の生態系の破壊、
地球温暖化の原因となるメタンガスの大量発生にも繋がっています。
→ 自然界からの警告
飢餓問題
世界穀物生産は、年間約17億トン。これは113億人分の食糧。
世界人口約65億人のうち、8億5千人が飢えていて、年間1500万人が餓死している状況です。
世界人口が2倍食べられる穀物がありながら、飢餓問題がある理由は、
現在、世界の穀物生産の約6割が肉食用の家畜の餌になっているからです。
牛は一頭あたり10人分(牛肉1kgで 16倍の肥料)、霜降り牛は20人分、
豚一頭あたり7人分、鶏一羽あたり4人分の穀物を食べます。
そして、飢餓状態にある子供の80%が、食糧輸出国で暮らしているそうです。
→ 人間の食べ物
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