このブログは、メインブログ "tremplapin blog" 中の、エコロジーや、食、健康についての記事を取り上げ、
たいした知識はないですが、私なりに少しでも多く、地球に恩返しをするため、もうちょっと深く地球のことを考えたブログです。
いろいろなHPなどからの文をお借りして書いています。
偏った調べ方だったり、矛盾した考えがあったりするかもしれませんが、私の勉強がてら、みなさまが意識するきっかけになればと思います。
初めは、自分や家族の健康維持を考えることから意識し始めた、添加物、遺伝子組み換え、食肉のホルモン剤や抗生物質、予防接種などの問題が、
今 世界中で起こっているさまざまな問題に繋がっていることに気づき、一人でも多くの人に伝えたいという思いで始めました。
自分達の健康を見つめ直すことが、エコロジー(生態学)と繋がっていると思います。
母なる愛する地球に、少しでも多く「ありがとう」を言うために。


2010/01/27

遺伝子組み換えのこと。4


遺伝子組み換えの環境安全性

(環境goo "遺伝子組み換えの環境安全性" 山口裕文氏の記事より文章を使わせていただきました。)


遺伝子組み換え植物の環境への影響は、

(1)遺伝子組み換え植物が直接野生化する

(2)花粉をとおして近縁種へ導入遺伝子が拡がる

(3)栽培技術の変化が環境を変える     

などが考えられます。


農林水産省は、一般市民向けのパンフレットなどで科学的に明らかに誤った情報に基づいて

子どもだましの説明をして、「生態系には影響しない」と結論づけている。

そのうえで、食糧増産や減農薬などのメリットのみを主張しています。これでは、適切な選択はできません。

遺伝子組み換え植物を広い面積で栽培し続ければ必ず、周辺の生態系が変わるでしょう。

影響がどのくらいの大きさになるかは、現在の科学では予測できません。

もしかすると、競争力を増した雑種やその後代種が雑草化し多くの場所で繁茂する広い意味での

バイオハザードを引き起こすかもしれません。


これまでに植物の移動や花粉流動によって動いた遺伝子は、植物の適応度、

つまり後代に子孫を残すか残さないかの確率に関係することが多く、

進化のルールに沿って増えたり滅んだりしてきました。

ところが、遺伝子組み換え品種の生育特性は組み換え前の親品種とほとんど同じで、適応度も変わりません。
除草剤耐性のような遺伝子は、除草剤のある環境では適応度が高いのですが、

除草剤のない環境では適応度が低くなるわけではなく中立になります。

自然環境ではたらく選択がきかないのです。

従って、組み換え品種から拡散した遺伝子はふつうの進化の原則に沿わず、

これまで研究されてきた生態学が予測できる枠を超えて、さまざまな影響を及ぼす可能性があります。

科学者が予測できない。だから問題だし怖いのです。


栽培しなくとも組み換え遺伝子は日本国内に入ります。

既に生態系に影響を与え始めているのかもしれません。
例えば昨年、市民団体が、日本の種苗メーカーが売ったトウモロコシの種子から、

未認可のスターリンクの遺伝子を検出したと、発表しました。

種子をとるために組み換えをしていない品種を栽培している時に、

組み換え種と自然交雑してしまうのは、十分に起こり得ることです。


食糧危機を迎えて、大きな危険と共存しながらも遺伝子組み換えの利用を

考えなければいけない時代も来るかもしれません。しかし現時点では、遺伝子組み換えはまだ粗い技術です。

人間は、利用しながらコントロールする術を身につけていません。

だから、一面的に賛成か反対かを主張し合うのではなく、慎重に研究を続けることが必要です。

日本では研究が進まず農水省も実態を知らず、日本固有の環境への影響を省みず米国にならって

次々に安全性を確認し、輸入や栽培を認めてしまいました。

安全性確認作業が、「儀式」になっていたのではないでしょうか。


遺伝子組み換えで変わるのは、植物だけではありません。

もし害虫抵抗性作物が栽培されれば、害虫が死にそれを食べていたクモがいなくなり、

クモをねらう鳥もいなくなる。

生態系全体がどのように変わるかを調べたデータは、今現在ありません。


→ 遺伝子組み換えの環境安全性

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