ずーーっと前に一度ご紹介した本、"食品の裏側 - みんな大好きな食品添加物 -"(阿部司著)。
遅ればせながら、やっと購入して読んでみました。
知りたかったことが 教科書のように書かれていて、とても勉強になりました。
本当に、学校でこういう授業があったらよかったのに。
”廃棄寸前のクズ肉も、30種類の「白い粉」でミートボールに甦る。
コーヒーフレッシュの中身は、水と油と「添加物」だけ。
「殺菌剤」のプールで何度も消毒されるパックサラダ。虫をつぶして染めるハムや健康飲料・・・・・・。
食品添加物の世界には、消費者には見えない、知らされていない「影」の部分がたくさんあります。
「食品製造の舞台裏」は、普通の消費者には知りようがありません。
どんな添加物がどの食品にどれほど使われているか、想像することさえできないのが現状です。
本書は、そんな「食品の裏側」を、食品添加物の元トップセールスマンが明した日本ではじめての本です。
本書は、そんな「食品の裏側」を、食品添加物の元トップセールスマンが明した日本ではじめての本です。
いま自分の口に入る食品はどうできているのか。添加物の「毒性よりも怖いもの」とは何か。
安さ、便利さの代わりに、私たちは何を失っているのか。”(出版社からの内容紹介文より)
スーパーで売られている値段の安いしょうゆ、みりん、塩、砂糖、酢、お酒、明太子、漬け物、
練り物、ハム・ソーセージなど さまざまな商品は、ほとんどが添加物を使用したニセモノ。
"コンビニのご飯を食べる"人の食事と、"栄養バランスを考え、自分で作っています"という
主婦の食事の添加物の内容は、ほぼ同じか、主婦の手料理のほうが多く、
3食の食事で60〜70種類の添加物を摂取していることになり、驚きました。
だしの素を使った料理、漬け物、明太子、かまぼこ、カレーのルウ、サラダのドレッシング...
愛情を込めてつくったお料理も、こういったものを使っていれば、コンビニ食よりも
実は、化学物質を体に入れているということになります。
私は母親のおかげで、小さな頃から、たぶん一般的な家庭よりは添加物を摂ることがありませんでした。
中学校の調理実習で、レトルトのハンバーグが出てきたときは、なにこれ!とびっくりして、
友達の家で、チャーハンの素や◯◯の素というのを使って料理したものの便利さに 逆に感動したり。
もちろんカレールウやソース、お菓子など、基本的なのものは口にしていましたが、
"レトルト食品"という存在を知らないでいました。ありがたいことです。
家を出てからは、料理もできず、加工食品に手を出し、ジャンクな食生活をして体重も増えましたが、
その後、パリに渡り、不便な生活の中で 自炊を覚えると、体重も戻り、
時間はかかりましたが、食のことを考えることが多くなりました。
和食中心の今の生活では、逆に身近にこういった日本の加工食品が 身近に買えない状況にいるので、
自炊生活では ほぼ添加物を使用していませんが、逆に、日本の食材を唯一買える
オーガニックスーパーでは、もちろん無添加で無農薬有機のしょうゆ、お酢、、豆腐、味噌、わかめ、
海苔、ごま油、黒砂糖など オーガニックしか買えないので、偶然にもいい環境にいると思います。
そういえば、日本に帰るたびに、「おいしくない」と常々思っているのが、安いチョコレート!
甘いプラスチックのようで、楽しみで一箱買っても 食べきれません...
チョコ菓子のほとんどが "準チョコレート"というもので、原料にはカカオがほとんど入ってなくて、
砂糖、ココアバター、粉乳の他に、香料、糖質、植物油脂、甘味料など、さまざまな原料を
原料コスト削減、加工性や風味の向上、栄養強化の目的で 混ぜて練り固めてあるのです。(Wikipediaより)
どうしてこんなニセモノだらけの食品ばかりになってしまったのでしょうか。
それは「安く、簡単、便利!」と求める消費者がたくさんいるからです。
食品をひっくり返し、裏のラベルを見て、「台所にないもの」が書いてあったら、添加物です。
不自然なものは、本来は必要ないものです。
本文中で、阿部氏の綴る言葉。
●「体をつくる食べ物は、こんなに簡単で安くはないはずです。
一度の食事が、食べるのは一瞬でも、どれだけの手間がかかるかを、
子供たちに教えなければいけないのです。手間のかかる食事は、
子どもの「体」だけではなく「心」をつくることを知ってほしいのです。
●「子どもに食の大切さを教えるには、親が料理をつくる姿を見せるということも必要。」
●「なんでもかんでも食べたいときに食べたいものが好きなだけ手に入る。
そこには食に対する「感謝」の気持ちが生まれるはずがありません。」
食べ物のありがたみがわからない子どもは、命のありがたみもわかりません。
人の命の重さもわからない。」
●「こまかい毒性や危険性まで知らなくても、ただ、自分が今日家族に出した、
今日自分が口にした加工食品には添加物が入っていることを「知って」いれば、
必ず「手づくり」の反動が来るのではないでしょうか。
まずは自分が何を食べているのかを、「知って」食べてほしいのです。」
著者は、「食べてはいけない、買ってはいけない」とは脅して言わず、
「添加物を単純に目の敵にし、拒否するのではなく、どう付き合うか、どう向き合うか。
どこまで自分は許せるか。それこそが大切なのです。」と話します。
この本はAmazonで、中古なら1円から買えますので、興味のある方は是非。
そして、以前もご紹介した、この著者の出演している番組の動画。
みなさんがよく食べているインスタントラーメンのスープや清涼飲料水を、
数十種類の"白い粉"だけを使って作るという実演があったりで、本当におもしろいです。
たった1時間で、少しながら意識が変わると思います。
→ 動画「博士も知らないニッポンのウラ "食品のウラ"」(58分24秒)
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